磯場でのエギングは、多くのアングラーが苦手とするフィールドです。しかし、私の経験から言えることは、実は磯場こそ大型のイカが潜む宝庫だということ。今回は、見落としがちな磯場の構造とイカの習性について、詳しく解説していきます。
磯場の基本構造を知る
1. 磯際の地形パターン
平磯
特徴:
- 緩やかな傾斜で水深が変化
- 波当たりが比較的穏やか
- コンブやワカメなどの海藻が豊富
イカの付き方:
- 海藻の際に横一列に並ぶように付く
- 潮の流れに逆らわず、海藻帯に沿って移動
- 日中は海藻の陰に隠れるように定位
攻略ポイント:
- 海藻の縁を狙って誘う
- 潮の流れに乗せたナチュラルな動き
- 朝夕は海藻帯の上を攻める
根っこ(ゴツゴツした岩場)
特徴:
- 複雑な凸凹構造
- 水深の変化が急激
- 潮通しが良い
イカの付き方:
- 岩と岩の間の隙間に潜む
- 上から覗き込むような姿勢で待機
- 群れで行動する傾向
攻略ポイント:
- 岩の隙間を狙った精密な誘い
- シャクリの強さを控えめに
- 潮の流れが強い時は特に有効
2. 水深帯による攻略法
浅場(水深2-5m)
- 朝夕の活性期に最も有効
- 海藻の生育が豊富な場所を重点的に
- エギの重さは3.0号を基本に
エギの使い分け:
- デイゲーム:明るい色のボディ
- 朝まずめ:ナチュラルカラー
- 夕まずめ:暗めの色調
中層(水深5-8m)
- 日中の主戦場
- 根っこの複雑な構造を丁寧に探る
- 3.5号のエギがベストマッチ
ポイント:
- 潮通しの良い場所を重点的に
- 岩の影になる部分をていねいに
- シャクリの間隔を長めに取る
深場(水深8m以上)
- 厳寒期の主戦場
- 大型のイカが潜む可能性大
- 4.0号以上のエギを使用
注意点:
- 潮の流れを特に意識
- アタリが出にくいので集中力が必要
- 竿先の感度を重視
磯場特有のイカパターン
1. 潮の流れとの関係
順潮時:
- 磯の表側を攻める
- エギの操作は最小限に
- イカの活性が高い時間帯
逆潮時:
- 磯の裏側に注目
- シャクリのテンポを上げる
- 付き場所が限定される
2. 季節による変化
春(3-5月)
- 水温上昇とともに浅場へ移動
- 海藻の生育期で活性が高い
- 平磯エリアが特に有効
釣り方:
- ゆっくりとしたシャクリ
- 明るい色のエギを使用
- 朝一番の時合いを逃さない
夏(6-8月)
- 深場の根っこ構造へ移動
- 早朝・夕方の活性が顕著
- 潮通しの良い場所が鍵
アプローチ:
- 陰になる構造物を探る
- エギの動きを小さく
- 潮の流れを利用した誘い
秋(9-11月)
- 回遊性が高まる
- 大型個体が増加
- 水深変化の大きい場所で好結果
重要ポイント:
- 群れで行動する傾向が強まる
- エサ取りが活発になる
- 広範囲を探る必要性
冬(12-2月)
- 深場の根っこに集中
- 活性は低いがサイズ期待大
- じっくりとした攻めが必要
実践的なアプローチ手順
1. ポイントの選定
チェックポイント:
- 潮通しの良さ
- 根っこの複雑さ
- 海藻の生育状況
2. タイミング別アプローチ
朝まずめ:
- 浅場から攻め始める
- 海藻帯の上を意識
- 明るさの変化に注目
日中:
- 中層~深場を中心に
- 陰になる構造物を重点的に
- 潮の流れを読む
夕まずめ:
- 再び浅場がメイン
- 活性の上がり始めを見逃さない
- エギの色を暗めに変更
3. 安全対策
重要事項:
- 波の周期を必ず確認
- 退路を常に確保
- 単独行動は避ける
- ライフジャケットの着用
- 天候の急変に注意
まとめ:磯場エギングの醍醐味
磯場エギングは、確かに技術と経験を要する釣りです。しかし、その分だけ大きな達成感が得られ、また大型のイカと出会える可能性も高くなります。
この記事で紹介した内容は、すべて実践で得られた経験則です。皆さんも、ぜひ自分なりの「磯場パターン」を見つけてみてください。