寒さが増してくる冬、特に日本海側では海が荒れる「時化(しけ)」のニュースを耳にすることが多くなりますよね。今回は、冬になると海が荒れる理由をわかりやすく解説します!
1. 気圧配置が変わるから
冬の日本では、「西高東低」の冬型気圧配置が現れます。
• 西に高気圧、東に低気圧が位置するこの状態では、北西の季節風が強く吹きます。
• この強い風が海面を荒らし、波が高くなる原因になるのです。
特に日本海側ではこの影響が大きく、強風によって波が次々と押し寄せる状況が生まれます。
2. 寒暖差が大きくなるから
冬になると、冷えた陸地と比較して海水温が相対的に高くなります。この温度差が大気を不安定にし、荒れた天候を引き起こします。
• 日本海側では、暖かい海面から上昇した空気が冷たい大気とぶつかり、強風や雪雲が発生。
• この影響で、海もさらに荒れやすくなるのです。
3. 低気圧が活発になるから
冬は低気圧が頻繁に発達し、日本海や太平洋沿岸を通過します。
• 低気圧が近づくと風が急に強まり、波も高くなります。
• また、低気圧が通過する際には風向きが大きく変化し、これがさらなる荒れた海の原因に。
4. 北風が波を作るから
北西から吹きつける季節風は、海面に強い力を与えます。
• 特に日本海では、この風が波を次々と押し寄せる「うねり」を作り、沿岸部にまで影響を与えます。
• 太平洋側でも、低気圧が通過するときに同じような現象が起こります。
5. 海水温の変化も影響
冬になると海水温が下がり、表層と深層の温度差が少なくなります。この状態では海水が攪拌(かくはん)されやすくなり、波が荒れる要因となります。
まとめ
冬の海が荒れるのは、季節風、気圧配置、寒暖差、低気圧の発達など、いくつもの要因が重なって起こる自然現象です。特に日本海側ではこれらの影響が顕著で、冬場の漁業や航行には十分な注意が必要です。
自然が織りなすこの時化の現象、理由を知ると少し興味が湧いてきませんか?次にニュースで「冬の時化」が取り上げられた際には、ぜひこの記事を思い出してみてください!