秋は、釣り人にとって絶好の季節です。特に鰤(ブリ)は、秋から冬にかけて脂が乗り、釣りのターゲットとして非常に人気があります。秋の鰤釣りの魅力や釣り方のポイント、おすすめの釣り場などをご紹介します。
鰤とは?
鰤は日本沿岸でよく見られる魚で、成長段階に応じて名前が変わる出世魚です。小さい頃は「ワカシ」や「イナダ」と呼ばれ、大きくなると「ブリ」となります。鰤は力強い引きが楽しめるため、スポーツフィッシングとしても人気があります。
秋の鰤釣りが特別な理由
秋は水温が下がり始め、鰤の活性が高くなります。この時期、鰤は脂がのって美味しさが増し、釣る楽しみと食べる楽しみの両方が味わえます。
また、鰤は回遊魚で、秋から冬にかけて沿岸に近づき、浅場でも釣りやすくなるため、岸釣りや船釣りのどちらでも狙うことができます。
秋の鰤釣りにおすすめの道具と仕掛け
1. ロッドとリール
秋の鰤は大物が狙えるため、強めのタックルが必要です。10フィートクラスのMHかHのロッドと、パワーのあるSW4000〜6000番クラスのスピニングリールが一般的です。
2. ライン
鰤のパワフルな引きに耐えるため、PEラインの2〜3号がおすすめで、リーダーにはフロロカーボンの8〜10号を使うと安心です。
3. ルアーや餌
秋の鰤釣りには、メタルジグやミノータイプのルアーが有効です。船釣りなら活き餌や冷凍イワシもよく使われます。
鰤釣りのポイント
1. 潮の動き
鰤は回遊魚なので、潮の流れが重要です。潮が変わる時間帯や、潮目(異なる流れが交わる場所)は特に狙い目です。
2. ベイトの存在
鰤は小魚を追いかけるため、ベイトフィッシュ(餌となる小魚)が多くいる場所を探すことが大切です。鳥山(海面上に集まる鳥の群れ)や水面が騒がしい場所はチャンスです。
3. 時間帯
早朝や夕方は、鰤の活性が高くなる時間帯です。特に、日が昇る前後や夕暮れ時は狙い目となります。
おすすめの釣り場
• 能登半島(石川県)
日本海側の有名な鰤の産地で、秋から冬にかけて多くの釣り人が訪れます。岸からでも船からでも狙うことができ、初心者からベテランまで楽しめます。
• 玄界灘(福岡県)
九州北部の玄界灘は、鰤の好漁場として知られています。海流が激しい場所が多く、魚影も濃いので、大物が期待できます。
• 相模湾(神奈川県)
首都圏からのアクセスも良く、秋には大物の鰤が岸近くまで回遊します。陸っぱりでも釣果が期待でき、初心者にもおすすめです。
まとめ
秋の鰤釣りは、魚との駆け引きのスリルを味わいながら、美味しい鰤を手にするチャンスが高まる最高のシーズンです。道具や釣り方をしっかりと準備し、自然の変化を感じながら鰤釣りを楽しんでみてください。